潰瘍性大腸炎の薬の副作用

潰瘍性大腸炎の薬の副作用

潰瘍性大腸炎 薬の副作用

潰瘍性大腸炎の薬の詳しい副作用については、それぞれの薬の欄に書いたのですが、
まとめておきますね。

 

潰瘍性大腸炎の薬には大きく分けて4種類あります。

@5−アミノサリチル酸製剤(ペンタサ・サラゾピリン・アサコール)

 

A副腎皮質ステロイド剤(プレドニン)

 

B免疫抑制剤(プログラフ・サンディミュン・イムラン・ロイケリン)

 

C抗体製剤(レミケード、ヒュミラ)

 

の4つです。

 

それぞれの副作用を詳しくみていきましょう。


@「5−アミノサリチル酸製剤」(ペンタサ・サラゾピリン・アサコール)の副作用

@潰瘍性大腸炎と「5−ASA」

 

「5−ASA]

 

5-ASA剤は、化学名が「5-アミノサリチル酸」という名前であることから、略して5-ASAと呼ばれています。

 

この5−ASA剤には、

●サラゾピリン
●ペンタサ
●アサコール

という薬があります。

 

それぞれの副作用について記述します。

 

サラゾピリン

 

サラゾピリンの副作用は、サラゾピリンを服用した患者さんの5〜10%にあらわれるとされています。

貧血、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、リンパ節腫脹、肝機能障害、肝腫、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、間質性肺炎、薬剤性肺炎、PIE症候群、線維性肺胞炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、消化性潰瘍(出血、穿孔を伴うことがある)、S状結腸穿孔、脳症、心膜炎、胸膜炎、肝機能障害、ショック、アナフィラキシー、脱毛などです

 

詳しくは、サラゾピリンをご覧ください。

 

 

ペンタサ

 

「サラゾピリン」を改良して、副作用を少なくしたのが「ペンタサ」です。

 

サラゾピリンを服用して副作用があらわれる人が多かったため、 分析、統合が行われ、サラゾピリンの5ASAと言われている成分のみが有効であり、5ASA以外を除くと 副作用が少なくなることが発見され、ペンタサが作られました。

 

現在は、ペンタサが、潰瘍性大腸炎ための薬の第一選択とされています。

 

ペンタサは、小腸から大腸にいたる広い範囲でメサラジンを放出します。このため、クローン病の小腸大腸型にも適用可能です。

 

 

「ペンタサ」の副作用は、サラゾピリンよりも副作用は少なくなっています。
その反面?全く効かないという声もあります。
実際、自分はペンタサもサラゾピリンも効きませんでした。

 

効く人、効かない人と、個人差があるようです。

 

注意!サラゾピリンやペンタサは、「イムラン」や「ロイケイン」と併用すると、骨髄抑制が起こる恐れがあるため、併用できません。

 

ペンタサの副作用には、

間質性肺疾患、心筋炎、胸膜炎、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎機能低下、急性腎不全、再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症、肝炎、肝機能障害、黄疸、肝炎、肝機能障害、黄疸、膵炎、発疹、紅斑、じんましん、脱毛、下痢、腹痛、血便、下血、アミラーゼ上昇、嘔気、腹部膨満感、食欲不振、便秘、口内炎粘液便、嘔吐むくみ、末梢神経障害、めまい、胸部痛、頚部痛

などがあります。
詳しくは、「ペンタサ」をご覧ください

 

【アサコール】

 

5-ASA剤といわれる薬剤のなかで、比較的新しい薬が、「アサコール」です。

 

安倍首相も飲んだと噂になりました。

 

サラゾピリンとペンタサでは、大部分が小腸で吸収されてしまい、5ASAを十分に大腸に届けることができなかったのですが、
アサコールでは、この点が改善され、5ASAを、大腸の広い範囲に、しかも高い濃度で届けることができるようになりました。

 

アサコールはpH依存性徐放剤であり、pH7以上になる大腸に到達してからメサラジンを放出します。

 

大腸で集中的に作用するように作られていますので、アサコールは潰瘍性大腸炎だけに使われています。

 

 

アサコールは、大腸の直前の回腸末端部で溶け始め大腸全域に5ASAが高い濃度でいきわたることから、直腸炎型のUCにも効果が大きいと考えられています。

 

また、アサコールは、小腸で5ASAが溶けず、薬が血液中に移行する率が28%と少ないため、全身への副作用が少ない薬剤になっています。

 

アサコールの副作用は、

骨髄抑制,再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,白血球減少症,好中球減少症,血小板減少症(頻度不明) 骨髄抑制,再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,白血球減少症,好中球減少症,血小板減少症心筋炎,心膜炎,胸膜炎(頻度不明)心筋炎,心膜炎,胸膜炎、間質性肺疾患、急性膵炎、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全、(頻度不明)間質性腎炎,ネフローゼ症候群,腎不全、肝炎,肝機能障害,黄疸、肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸、じんましん、そう痒好酸球増加,白血球減少,単球増加、腹痛,下痢,腹部膨満,悪心,血中アミラーゼ増加、鼓腸、ビリルビン増加, AST(GOT)増加,ALT(GPT)増加,
γ-GTP増加,Al-P増加、尿中NAG増加, BUN増加頭痛, C R P 増加、めまい、関節痛

などです。

 

詳しくは、「アサコール」をお読みください。

A副腎皮質ステロイド剤(プレドニン)の副作用

副腎皮質ステロイド薬

 

副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)は、炎症をおさえる効果が非常に強い薬です。

 

活動期(炎症がひどい時期)には、よく使われますが、副作用の心配もあり、ステロイドを敬遠する人もいます。

 

潰瘍性大腸炎に使われるステロイド薬には「プレドニン」があります。

 

「プレドニン」の副作用は、

大量に服用すると感染症にかかりやすくなる、
誘発感染症,続発性副腎皮質機能不全,消化管潰瘍,糖尿病,精神障害、緑内障,後嚢精神変調,うつ状態,痙攣、骨粗鬆症,大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死,ミオパチー、血栓、心筋梗塞,脳梗塞,動脈瘤、硬膜外脂肪腫アキレス腱等の腱断裂
発疹 、月経異常,クッシング症候群様症状 、下痢,悪心・嘔吐,胃痛,胸やけ,腹部膨満感,口渇,食欲不振,食欲亢進,腸管嚢胞様気腫症 、縦隔気腫 、多幸症,不眠,頭痛,めまい,易刺激性 、筋肉痛,関節痛 、満月様顔貌(ムーンフェイス),野牛肩,窒素負平衡,脂肪肝 、浮腫,血圧上昇,低カリウム性アルカローシス 、網膜障害,眼球突出 、ざ瘡,多毛,脱毛,色素沈着,皮下溢血,紫斑,線条,そう痒,発汗異常,顔面紅斑,脂肪織炎 、白血球増多 、発熱,疲労感,ステロイド腎症,体重増加,精子数及びその運動性の増減,尿路結石,創傷治癒障害,皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化

などです。

 

詳しくは、「プレドニン」をお読みください。

B免疫抑制剤の副作用

A免疫抑制剤の副作用

 

潰瘍性大腸炎に使用される免疫抑制剤には、

などがあります。

 

潰瘍性大腸炎の原因は、免疫機能に異常が生じたためだと考えられています。

 

免疫機能に異常が生じた結果、自分自身の粘膜をも異物とみなし、
自分自身の粘膜を攻撃して傷つけようとしてしまいます。

 

その結果、粘膜に炎症が起こります。

 

異物を排除するために異常にはたらく免疫機能が活発化すると、白血球が過剰にはたらき、本来ならば異物を処理するための物質を放出しつづけるため、持続する炎症が起こると考えられているのです。

 

5−ASA剤が炎症を抑える働きをする薬なのに対して、
免疫抑制剤は、免疫力を下げることで、
炎症を起こさせないようにするための薬です。

 

免疫抑制剤の副作用をざっくりと説明しますと・・

 

免疫抑制剤を服用すると、免疫力が下げるため、
感染症にかかりやすくなります。

 

また、免疫力が下げるため、ガンになりやすくなります。

 

わたしたちの身体の中では、毎日5000個のがん細胞が作られています。

 

がん細胞が作られたとしても、私たちはすぐにガンになるわけではありません。

 

がん細胞ができても、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が、
ガン細胞を撃退してくれるからです。

 

ナチュラルキラー細胞は、リンパ球に含まれる免疫細胞の1つで、ウイルス感染細胞や細菌を見つけると、すぐに撃退してくれます。

 

ナチュラルキラー細胞が活性化している人は、ガンにならないし、ウイルス感染もしないということが分かっています。

 

ところが、免疫細胞の働きを、わざわざ下げるのが、
免疫抑制剤です。

 

ストレスを受けると、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の働きは低下してしまいます。

 

 

「免疫を下げることは大変危険である」と言い切る医師もいます。

 

実は、わたしたちの病気を治すのは
手術や薬ではなく、

 

自己治癒力が治すのです。

 

そして病気の治療、予防のために
やらなくてはいけないのが、

 

免疫力を高める事です。

 

健康にとって
自己治癒力や免疫力は大切ですが、

 

免疫抑制剤は、この大切な免疫力を、わざと下げる薬です。

 

免疫抑制剤は、炎症を抑える効果が高い反面、副作用が出やすい薬です。
服用中は、体調に十分注意していてください。

 

【プログラフの副作用】

急性腎不全、ネフローゼ症候群、心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害:心筋障害(ST‐T変化、心機能低下、心内腔拡大、壁肥厚、中枢神経系障害(可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害)
脳血管障害:脳梗塞、脳出血等の脳血管障害、血栓性微小血管障害、汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆、イレウス(腸閉塞)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)、呼吸困難、感染症、進行性多巣性白質脳症(PML)、BKウイルス腎症、リンパ腫等の悪性腫瘍悪性腫瘍発現の可能性が高まる、膵炎、糖尿病、高血糖、肝機能障害、黄疸

などです。

 

詳しくは、「プログラフ」をお読みください。

 

【サンディミュン(シクロスポリン)の副作用】

ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがある、腎障害、肝障害、肝不全肝機能障害、黄疸等の肝障害、
感染症細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹、帯状疱疹等)
悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)、貧血、白血球減少消化器、 消化管潰瘍、腹痛、胃部不快感、食欲不振、下痢、多毛、脱毛、 片頭痛精神神経系、 頭痛、しびれ、めまい、眠気、異常感覚、末梢神経障害代謝異常、 糖尿・高血糖、高尿酸血症、高脂血症代謝異常、 高カリウム血症、低マグネシウム血症、体液貯留感覚器、視力障害感覚器、 耳鳴、難聴、筋骨格系(頻度不明) 下肢痛筋骨格系、 ミオパシー、筋痛、筋脱力、筋痙攣、関節痛その他、 月経障害、良性頭蓋内圧亢進症 、歯肉肥厚、出血傾向(鼻出血、皮下出血、消化管出血、血尿)、熱感、のぼせ、発熱、けん怠感、浮腫、体重増加、女性化乳房

などです。

 

詳しくは、「サンディミュン」(シクロスポリン)をお読みください。

 

【イムラン(アザチオプリン)の副作用】

 

イムランの副作用は

 

血液障害、悪寒、戦慄、肝機能障害、黄疸、悪性新生物(ガン)、感染症
肺炎、敗血症、肝炎やC型肝炎の悪化、進行性多巣性白質脳症(PML)、間質性肺炎
発熱、咳嗽、呼吸困難、捻髪音、胸部X 線異常、動脈血酸素分圧低下等を伴う
クローン病又は潰瘍性大腸炎患者へのイムランの再投与により重度の下痢が再発し、イムラン剤との関連性が疑われた報告がある。
発疹&血管炎、腎機能障害、膵炎、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、心悸亢進、全身倦怠感、筋痛、関節痛、発熱、悪寒
脱毛、口内炎、舌炎、めまい

などです。
(イムランの添付文書より)
詳しくは「イムラン(アザチオプリン)」をお読みください。

 

【ロイケリン(メルカプトプリン)の副作用】

 

ロイケリンの副作用は、

骨髄抑制汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、貧血等の骨髄抑制、出血
肝障害、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等
肝機能検査値異常、血尿、乏尿、食欲不振、悪心、嘔吐、潰瘍性口内炎、下痢、発疹、紅斑、
発熱、脱毛、膵炎

です。

 

詳しくは、「ロイケリン」(メルカプトプリン)をお読みください。

 

 

抗体製剤(レミケード、ヒューミラ)

レミケードとヒュミラ
●「レミケード
●「ヒュミラ