潰瘍性大腸炎とプレドニン(プレドニゾロン)

潰瘍性大腸炎とプレドニン(プレドニゾロン)

【プレドニン(プレドニゾロン)】

 

プレドニンは、いわゆるステロイド薬で、早く確実に炎症抑制効果を発揮するために、中等度から重症の潰瘍性大腸炎の中心的治療薬となっています。

 

軽症や中程度の場合でも、サラゾピリンやペンタサなどのアミノサリチル酸製剤では効果があらわれにくい場合に併用することがあります。

 

炎症や免疫反応をおさえる作用があり、病変の範囲と重症度によって、投与方法や量を使い分けます。

 

大量服用中は感染症にかかりやすくなります

 

ですから、外出のときはマスクをし、うがいや手洗いをしっかりして、感染症から身体を守ってください。

 

もし、発熱やのどの痛み、咳や痰、皮膚の発赤や発疹、水ぶくれなどがあらわれたら、すぐに受診しましょう。

 

 

 

 

 

 

★高齢者・・・高齢者に長期投与した場合,感染症の誘発,糖尿病,骨粗鬆症,
高血圧症,後嚢白内障,緑内障等の副作用があらわれやすいので、慎重に投与することとされています。

 

★妊婦,産婦・・・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとされています。
[動物試験(ラット2),マウス3),ウサギ4),ハムスター5))で催奇形作用が報告されており,また,新生児に副腎不全を起こすことがあります。]

 

★授乳中の方・・母乳中へ移行することがありますので、授乳を避けてください。

 

【注意が必要な人】

 

糖尿病の患者 糖新生作用等により血糖が上昇し,糖尿病が増悪するおそれがあります
骨粗鬆症の患者 蛋白異化作用等により,骨粗鬆症が増悪するおそれがあります
腎不全の患者 薬物の排泄が遅延するため,体内蓄積による副作用があらわれるおそれがあります
甲状腺機能低下のある患者 血中半減期が延長するとの報告があり,副作用があらわれるおそれがあります。
肝硬変の患者 代謝酵素活性の低下等により,副作用があらわれやすくなっています。
脂肪肝の患者 脂肪分解・再分布作用により,肝臓への脂肪沈着が増大し,脂肪肝が増悪するおそれがあります
脂肪塞栓症の患者 大量投与により脂肪塞栓症が起こるとの報告があり,症状が増悪するおそれがあります。
重症筋無力症の患者 使用当初,一時症状が増悪するおそれがあります。

 

【重要な基本的注意】

肝炎ウイルスを持っている人、水痘(水ぼうそう)もしくは麻しん(はしか)にかかったことがなく、予防接種を受けていない人、

 

胃潰瘍、精神の病気、緑内障、白内障、高血圧、電解質異常、

 

手術後、血栓症、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症のある人などは注意が必要なお薬です。

 

プレドニン(プレドニゾロン)の投与により,誘発感染症,続発性副腎皮質機能不全,消化管潰瘍,糖尿病,精神障害等の重篤な副作用があらわれることがあるので、他の治療法によって十分に治療効果が期待できる場合には、プレドニンを使わないこと。また,局所的投与で十分な場合には,局所療法を行うこととされています。

 

プレドニンを服用中に水痘又は麻疹に感染すると,致命的な経過をたどることがあるので、投与前に水痘又は麻疹にかかったことがあるかどうかや予防接種をしたかどうか、を確認すること。

 

水痘(水ぼうそう)又は麻疹(はしか)にかかったことがない人は、水痘(みずぼうそう)又は麻疹(はしか)への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮する必要があります。

 

水痘又は麻疹にかかったことがある&予防接種を受けたことがある人でも、プレドニン投与中は,水痘又ははしかになる可能性があるので注意してください。

 

服用を急に中止すると、ときに発熱,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショック等の離脱症状があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行うようにします。

 

副腎皮質ホルモン剤を投与されたB 型肝炎ウイルスキャリアの患者において,B 型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがありますので、継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うこととされています。

 

免疫機能が低下していることがありますので、プレドニン服用中、もしくは服用して6ヶ月以内の場合は、生ワクチンをうつことで、ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるので、生ワクチンを接種しないでください。

 

 

【併用注意(併用に注意すること)】

 

バルビツール酸誘導体フェノバルビタールフェニトインリファンピシン プレドニンの作用が弱まることが報告されているので、併用する場合には用量に注意します。バルビツール酸誘導体,フェニトイン,リファンピシンはCYP を誘導し,プレドニンの代謝が促進されます。
サリチル酸誘導体アスピリン,アスピリンダイアルミネート,サザピリン等 併用時にプレドニンを減量すると,サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので,併用する場合には用量に注意すること。プレドニンはサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進するため,血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下します。
抗凝血剤ワルファリンカリウム 抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので,併用する場合には用量に注意すること。プレドニンには血液凝固促進作用があります。
経口糖尿病用剤ブホルミン塩酸塩,クロルプロパミド,アセトヘキサミド等インスリン製剤 経口糖尿病用剤,インスリン製剤の効果を減弱させることが報告されているので,併用する場合には用量に注意すること。プレドニンは、肝臓での糖新生を促進し,末梢組織での糖利用を抑制します。
利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)フロセミド,アセタゾラミド,トリクロルメチアジド等 低カリウム血症があらわれることがあるので,併用する場合には用量に注意すること。プレドニンは尿細管でのカリウム排泄促進作用があります。
活性型ビタミンD3 製剤アルファカルシドール等 高カルシウム尿症,尿路結石があらわれることがあるので,併用する場合には,定期的に検査を行うなど観察を十分に行うことが大切です。また,用量に注意すること。プレドニンは尿細管でのカルシウムの再吸収阻害,骨吸収促進等により,また,活性型ビタミンD3 製剤は腸管からのカルシウム吸収促進により尿中へのカルシウムの排泄を増加させます。
シクロスポリン 他の副腎皮質ホルモン剤の大量投与で,シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので,併用する場合には用量に注意すること。副腎皮質ホルモン剤はシクロスポリンの代謝を抑制します。
エリスロマイシン プレドニンの作用が増強されるとの報告があるので,併用する場合には用量に注意すること。プレドニンの代謝が抑制されます。

非脱分極性筋弛緩剤パンクロニウム臭化物,
ベクロニウム臭化物

筋弛緩作用が減弱又は増強するとの報告があるので,併用する場合には用量に注意することが大切です。

 

【副作用】

 

安全性評価対象例2299 例中,副作用は512例(22.27%)に認められました。

 

主なものは,満月様顔貎(ムーンフェイス)が110 件などです。

 

【重大な副作用】

 

誘発感染症,感染症の増悪(頻度不明) 誘発感染症,感染症の増悪があらわれることがあります。また,B 型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがありますので、注意してください。
続発性副腎皮質機能不全糖尿病(頻度不明)消化管潰瘍,消化管穿孔,消化管出血(頻度不明)膵炎(頻度不明) 糖尿病や消化管潰瘍,消化管穿孔,消化管出血があらわれるとの報告がありますので、体調に十分注意を払い、異常が認められた場合には医師に相談してください。
緑内障,後嚢白内障,中心性漿液性網脈絡膜症,多発性後極部網膜色素上皮症(頻度不明): 連続して服用することで、眼圧上昇,緑内障,後嚢白内障(症状:眼のかすみ),中心性漿液性網脈絡膜症・多発性後極部網膜色素上皮症(症状:視力の低下,ものがゆがんで見えたり小さく見えたり,視野の中心がゆがんで見えにくくなったりします。)中心性漿液性網脈絡膜症では限局性の網膜剥離がみられ,進行すると広範な網膜剥離を生じる多発性後極部網膜色素上皮症となる。)を来すことがあるので,定期的に検査をすることが望ましいです。
精神変調,うつ状態,痙攣(頻度不明) 精神変調,うつ状態,痙攣(頻度不明)があらわれるとの報告がありますので、体調に十分注意を払い、異常が認められた場合には医師に相談してください。
骨粗鬆症,大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死,ミオパチー(頻度不明) 骨粗鬆症,大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死,ミオパチーなどがあらわれるとの報告がありますので、体調に十分注意を払い、異常が認められた場合には医師に相談してください。
血栓症(頻度不明) 血栓症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心筋梗塞,脳梗塞,動脈瘤(頻度不明) 心筋梗塞,脳梗塞,動脈瘤があらわれることがあるので,長期投与を行う場合には,観察を十分に行うこととされています
硬膜外脂肪腫(頻度不明) 硬膜外脂肪腫があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には減量するなど,適切な処置を行うこととされています。
腱断裂(頻度不明) アキレス腱等の腱断裂があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には減量するなど適切な処置を行うこととされています

 

【その他の副作用】

過敏症 発疹
内分泌系 月経異常,クッシング症候群様症状
消化器 下痢,悪心・嘔吐,胃痛,胸やけ,腹部膨満感,口渇,食欲不振,食欲亢進,腸管嚢胞様気腫症
呼吸器 縦隔気腫
精神神経系 多幸症,不眠,頭痛,めまい,易刺激性
筋・骨格 筋肉痛,関節痛
脂質・蛋白質代謝 満月様顔貌(ムーンフェイス),野牛肩,窒素負平衡,脂肪肝
体液・電解質 浮腫,血圧上昇,低カリウム性アルカローシス
網膜障害,眼球突出
皮膚 ざ瘡,多毛,脱毛,色素沈着,皮下溢血,紫斑,線条,そう痒,発汗異常,顔面紅斑,脂肪織炎
血液 白血球増多
その他

発熱,疲労感,ステロイド腎症,体重増加,
精子数及びその運動性の増減,
尿路結石,創傷治癒障害,皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化

ステロイドの危険性

ステロイドは、一度使ってしまえば、やめることはいつでもできますが、
病気は、はじめよりもひどくなります

 

松本医師によると、「ステロイドは、すべての細胞の

 

 

その意味でステロイドは麻薬そのものなのです。私は麻薬について勉強したことがありますが、麻薬が遺伝子にどのように影響を与えるかについて研究された文献を見たことがありません。麻薬が一時的に快楽をもたらし、離脱症状が出現するのは全て遺伝子に影響を及ぼし、快楽を増やす物質を作らせ、かつ、離脱症状も遺伝子の異常によってもたらされるものであることは想像できますが、どの医学者もそこまで研究していません。

 

 ところがステロイドの研究ははるかに進んでいます。ステロイドが全ての細胞の核にある遺伝子の発現を調節する領域のDNAに入り込んで、様々なタンパクから作られている転写因子に影響を与え、遺伝子の発現を自由自在にONにしたりOFFにしたりすることができることがわかってきました。全ての遺伝子の発現の20%をも左右することもわかってきました。そのために正常な人体の全ての細胞の活動が正常でなくなり、あるレベル以上のステロイドを使い続けると、全ての細胞が異常になり、訳のわからないあらゆる病気が生ずることも知られるようになりました。そのステロイドの副作用について以下にまとめました。結局はこれらの副作用の根本原因は200以上もある様々な分化した細胞の幹細胞を殺してしまうからなのです。

 

 ステロイドのみならず、あらゆるホルモンは微量で遺伝子の発現を簡単に変えてしまうからこそ、人間の臓器で一番大切な脳の視床下部によってコントロールされているのです。ホルモンはすべからく多くても少なくても人体の生命活動に大きな影響を及ぼすものですから、大脳がいつもホルモンの働きを監視しているのです。ステロイドは生死を分かつような緊急事態において以外は使ってはならないのです。