潰瘍性大腸炎とリウマチ

潰瘍性大腸炎とリウマチ

潰瘍性大腸炎 リウマチ

潰瘍性大腸炎とリウマチは、どちらも自己免疫疾患です。

 

潰瘍性大腸炎とリウマチは、併発することが多いと言われますが、

 

潰瘍性大腸炎の治療薬を飲んでいて、数年後に関節炎が出てきたという方、
リウマチの治療薬を飲んでいて、しばらくして潰瘍性大腸炎になったという方、

 

両方存在しています。

 

お薬も似ていますよね。

 

アサコールやペンタサのモトになったサラゾピリン(成分名:サラゾスルファピリジン)という薬は、
もともとは、リウマチの薬
でした。

 

ステロイドも免疫抑制剤も、リウマチにも潰瘍性大腸炎にも使われるお薬です。

 

 

免疫異常によって、自分の大腸を攻撃したら潰瘍性大腸炎、
関節を攻撃したら関節リウマチ、
軟部組織を攻撃したら膠原病、
鼻を攻撃したら花粉症
皮膚を攻撃したらアトピー性皮膚炎・・

 

全部原因は、免疫異常です。

 

リウマチって、そもそも何!?

 

リウマチには、「関節リウマチ」と「リウマチ性疾患」があります。

 

「関節リウマチ」とは、関節の内面をおおっている、
滑膜(かつまく)という膜に炎症が起こり、進行すると軟骨・骨が壊れていく病気です。

 

「リウマチ性疾患」とは、
関節、筋肉、骨、靭帯じんたいなどの運動器に痛みとこわばりを起こす疾患
で、
膠原病(こうげんびょう)、変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)、痛風(つうふう)など、たくさんの病気があります。

 

日本では、関節リウマチの患者さんは、60〜70万人存在するといわれています。

 

他の国でも、だいたい人口の0.5%くらいの患者さんがいます。

 

リウマチにかかるのは女性の方が多く、男性の約5倍くらいを占めています。

 

30〜50代の女性に、最も多く発症する病気です。

 

潰瘍性大腸炎とリウマチにはどういう関係があるの?

 

関節や骨、筋肉に痛みとこわばりを起こすリウマチと、
内臓疾患である潰瘍性大腸炎は、あまり関係がないように思えますが、
併発する人が多いことで知られています。

 

リウマチは、免疫の異常でおこると言われていますし、
潰瘍性大腸炎も、自己免疫疾患と言われています。

 

免疫の異常が滑膜炎を引き起こしたり、
関節を壊していったのが「リウマチ」で、

 

免疫の異常が腸にあらわれたのが「潰瘍性大腸炎」です。

 

どちらも、「サイトカイン」という、免疫に関わる物質が関わっていることが知られています。

 

サイトカインは、異物を排除して体を守っているのですが、
関節リウマチでも潰瘍性大腸炎でも、
ある種類のサイトカイン(TNF‐αアルファやIL‐6など)が異常に増えて
関節の痛みやはれを引き起こしたり、骨・軟骨や内臓を攻撃しているようです。

 

潰瘍性大腸炎とリウマチ(関節炎)に使われる薬は、「サラゾスルファピリジン」です。

 

サラゾスルファピリジンと潰瘍性大腸炎

 

潰瘍性大腸炎やクローン病、関節リウマチは、
炎症が関わる病気であるため、炎症性疾患とも呼ばれます。

 

炎症性疾患の治療薬として、「サラゾスルファピリジン」
(商品名:サラゾピリン、アザルフィジンEN)という薬が使われます。

 

潰瘍性大腸炎には「サラゾピリン」が使われ、
関節リウマチには、「アザルフェジンEN」という薬が使われます。

 

サラゾスルファピリジン(商品名:サラゾピリン)は大腸の炎症を抑えることで、
潰瘍性大腸炎を治療します。

 

腸に運ばれたサラゾスルファピリジンのうち、1/3は小腸から吸収されます。

 

残りの2/3は大腸に移動し、腸内細菌によってサラゾスルファピリジンが分解されます。
この時に、5-アミノサリチル酸(5-ASA)が生成されます。

 

5-アミノサリチル酸は大腸で炎症が起こっている部位に結合し、
炎症を鎮めると考えられています。

 

また、小腸から吸収されたサラゾスルファピリジンも、
白血球などの免疫細胞に作用する働きがあります。

 

このようにして、サラゾスルファピリジン(商品名:サラゾピリン)は、潰瘍性大腸炎の炎症を抑えます。

 

潰瘍性大腸炎では5-アミノサリチル酸が主な作用を示す物質であったのに対し、
関節リウマチを治療するために用いられるサラゾスルファピリジン(商品名:アザルフィジンEN)では
サラゾスルファピリジンが直接、病気の改善作用を示します。

 

免疫細胞から、炎症を引き起こすIL-1、IL-2、IL-6(インターロイキン1、2、6)などの物質が産生されますが、
サラゾスルファピリジンはIL-1などの作用を抑えます。

 

サラゾスルファピリジン(商品名:アザルフィジンEN)
炎症を引き起こす物質の作用を抑えますので、
関節の痛みや腫れをひかせることができます

 

サラゾスルファピリジンによる関節リウマチに対する効果は強力で、
初期の頃に、軽症〜中等症の関節リウマチへの適応が良いとされています。

 

効果が表れるには1〜2ヶ月の期間を必要とします。

 

サラゾピリンについて、
副作用など詳しくは「潰瘍性大腸炎とサラゾピリン」をどうぞ。

 

アザルフィジンENの働きと副作用

 

リウマチに用いられるサラゾスルファピリジン(アザルフィジンEN)は、
消炎鎮痛剤などで十分な効果が得られない場合に使用され、

 

通常は、サラゾスルファピリジンとして成人1日服用量1g
朝食及び夕食後の2回に分けて服用します。

 

アザルフィジンENは、3,586例中、830例(23.1%)で副作用が発現しました。

 

主な副作用は、発疹280件(7.81%)、悪心・嘔吐87件(2.43%)、肝障害80件(2.23%)、
腹痛73件(2.04%)、発熱71件(1.98%)、胃不快感55件(1.53%)、そう痒感53件(1.48%)などです。

 

血液障害、肝障害、腎障害、妊娠中の方、高齢者には、慎重に投与するようにとされています。

 

 

重大な副作用は、再生不良性貧血(0.03%)、汎血球減少症(0.06%)、無顆粒球症(頻度不明)、血小板減少(0.3%)、貧血(溶血性貧血、巨赤芽球性貧血(葉酸欠乏)等)(頻度不明)、播種性血管内凝固症候群(DIC)(0.03%)再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、貧血(溶血性貧血、巨赤芽球性貧血(葉酸欠乏)等)、播種性血管内凝固症候群(DIC)や

 

●中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.03%)、紅皮症型薬疹(0.08%)中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、紅皮症型薬疹などがあらわれることがあります。

 

●間質性肺炎(0.03%)、薬剤性肺炎(0.06%)、PIE症候群(頻度不明)、線維性肺胞炎(頻度不明)間質性肺炎、薬剤性肺炎、PIE症候群、線維性肺胞炎、

 

●急性腎不全(頻度不明)、ネフローゼ症候群(頻度不明)、間質性腎炎(頻度不明)急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、

 

消化性潰瘍(出血、穿孔を伴うことがある)(頻度不明)、S状結腸穿孔(頻度不明)消化性潰瘍(出血、穿孔を伴うことがある)、S状結腸穿孔があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

 

脳症、無菌性髄膜(脳)炎、(頸部(項部)硬直、発熱、頭痛、悪心、嘔吐あるいは意識混濁等)、

 

●心膜炎(頻度不明)、胸膜炎(頻度不明)心膜炎、胸膜炎

 

●SLE様症状(頻度不明)SLE様症状

 

劇症肝炎、肝炎(0.03%)、肝機能障害(2.0%)、黄疸(頻度不明)AST(GOT)、ALT(GPT)の著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸、

 

●アナフィラキシー(頻度不明)ショック、

 

上記のような副作用があらわれることがありますので、
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行います。

 

薬剤を中止しても、再燃あるいは、遷延化することがある症状は、

 

過敏症症候群(頻度不明)、伝染性単核球症様症状(頻度不明)過敏症症候群、伝染性単核球症様症状などです。

 

初期症状として発疹、発熱、感冒様症状がみられ、
さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、肝腫、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う重篤な過敏症状が
遅発性にあらわれることがある。

 

リウマチや関節炎への痛みを自然療法で緩和しようと考えられる方は、
潰瘍性大腸炎と関節炎
炎症やリウマチの痛みには、キャッツクロー」をお読みくださいませ。

 

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