潰瘍性大腸炎と漢方

漢方とは

潰瘍性大腸炎 漢方薬

東洋医学は2000〜3000年前から、
人類の健康のために発達してきました。

 

草根木皮、鉱物などの中から、長い年月をかけて
『効果のあるとわかったもの』だけが、今も使われています。

 

 

潰瘍性大腸炎 神農本草経
写真はウィキペディアより

 

『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)によると、
漢方薬には「上品」と「中品」と「下品」の3種類あると書かれています。

 

例えば漢方では、上品には薬用人参(朝鮮人参)、
中品には葛根(クズの根)、下品には附子(トリカブトの塊根)があります。

 

上品は、長期間服用しても、害がなく、体の抵抗力や治癒力を高めてくれる養命薬

 

中品は、少し作用が強く、病気の予防や治療効果、体力増強、体力を補うために使われる養生薬

 

下品は、薬効は強いけれど毒性も強く、長期服用には注意が必要な、病を治す薬です。

 

西洋医学は、植物などの有効成分を抽出した後、
分析したり合成したりして、強力な薬剤を作り上げてきました。

 

ですから、緊急の場合や怪我などには大変有効です。

 

けれども副作用もそれなりにありまして、
西洋医学薬は、ほとんどすべてが「下品」に当てはまります

 

一方、漢方では、「下品」に当てはまる漢方薬は、全体の3分の1です。

 

長期間服用しても、害がなく、体の抵抗力や治癒力を高めてくれる養命薬(上品)や、
病気の予防や治療効果、体力増強、体力を補うために使われる養生薬(中品)もありますので、

 

体の中から体調を整えるためには、漢方や鍼灸などの東洋医学が効果的です。

 


潰瘍性大腸炎と漢方

実は、「鍼灸や漢方薬で、潰瘍性大腸炎が良くなった」
という報告はたくさんあります。

 

潰瘍性大腸炎に大変効果があると言われているのが、
青黛(セイタイ)です。

 

青黛(セイタイ)は、熱を冷まし、毒を取る作用があります。

 

また、炎症を起こした血を冷やしたり、腫れを取ったりする作用もある生薬です。
大腸の炎症を和らげ、下痢や腹痛、血便症状を緩和してくれます。

 

他に使われている漢方薬は、五倍子です。

 

五倍子の成分には、タンニンがたっぷり含まれていて、
胃腸の粘膜の保護作用、止血作用、抗菌作用、抗ウイルス作用
抗菌消炎作用などがあります。

 

 

田七、馬歯けん(ばしけん)も良いとされています。

 

田七には、
鎮痛作用により、潰瘍による痛みを鎮める効果があります。

 

体質が改善され、気力・体力が回復する事で、自然治癒力を高めます。

 

また、止血に効果があり、粘膜を丈夫にします。
免疫を高め、老化の原因になっている「活性酸素」を抑制し、
血液を浄化してくれます。

 

 

 

馬歯けん(ばしけん)は、抗生物質と同じように、抗菌・解毒・消炎作用があるため、泌尿器系の炎症をはじめ、下痢や腹痛にも使われています。

 

 

他に、潰瘍性大腸炎に効果があると言われている漢方薬には、

 

 

【柴胡(さいこ)】

 

炎症鎮静作用をもつ漢方薬です。
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、鼻炎、扁桃腺の腫れなど、
あらゆる炎症に効果のある“サイコサポニン”が含まれています。
免疫系統の亢進状態を鎮め、正常化させます。

 

 

【鹿角霊芝(ろっかくれいし)】

 

β-Dグルカンを豊富に含んでいます。
免疫機能を刺激し、より強力な状態に活性化させます。
がんを壊死させるTNF-aの産出を促進させるなど、がんに対する効果が注目されています。

 

などがあります。

 

その他、桃花湯(とうかとう)と黄土湯(おうどとう)をブレンドした
桃黄湯(とうおうとう)などを使用される医師もいます。

 

漢方薬にも副作用がありますし、
飲み合わせに注意が必要なものもありますので、
詳しい先生に処方していただく方が安全です。