腸の病気一覧

腸の病気一覧

腸の病気一覧

腸の病気の一覧です。
潰瘍性大腸炎かな?
それとも、他の病気かな?って悩んだ時に、参考にしてください。

 

《盲腸/虫垂炎 》

 

虫垂は,大腸の一部である盲腸に付いている「ミミズ」のような格好をしています。
その虫垂が炎症を起こして【虫垂炎】となります。

 

【虫垂炎になる原因】

 

虫垂炎になる原因はハッキリわかっていません。
細菌の感染、便秘、ストレス、暴飲暴食ではないかと言われています。

 

盲腸炎といわれる殆どが、この虫垂の炎症です。
なので、正しい病名は、『虫垂炎』となります。

 

虫垂炎の致死率は低いですが、治療が遅れると腹膜炎など、
命にかかわる状態となることもあり得る疾患です。

 

【虫垂を切除した場合、炎症性の腸疾患を発症するリスクが上がる!?】

 

2014年に発表された研究結果によると、
虫垂のリンパ組織は、小腸と大腸へのIgA(免疫グロブリンA)をつくり出す細胞を産生する場所であることが判明したということです。

 

IgAは腸内細菌のバランスの維持を担っているので、虫垂を切除した場合、
腸内細菌のバランスが崩れてしまうとされています。

 

その結果、炎症性の腸疾患を発症するリスクが上がるとの指摘もあります。

 

虫垂炎の症状は、個人差はありますが、右下腹部にある虫垂に激痛が襲ってくる症状が一般的に知られている症状の一つです。

 

【虫垂炎の予防法】

 

虫垂炎の原因の1つに、便秘がありますので、
便秘対策が重要と言われています。

 

《腸閉塞/イレウス 》

 

イレウスは腸閉塞ともいい、
腸が閉塞や狭窄をきたしたり、
腸の運動がみられなくなったりする疾患です。

 

腸の中の飲食物やガスが便として排出されなくなるため、

 

突然、激しい腹痛と吐き気・嘔吐が起こります。

 

腸がつまった瞬間に、突然発症することが多く、おなかが張り、おなかが盛り上がったり、腸がむくむく動くのが見えたりします。

 

腹痛は、きりきりと強い痛みが起こり、しばらくすると少し和らぎ、これを繰り返す「疝痛(せんつう)発作」と呼ばれる特徴的なものです。

 

重症なものになると、命にもかかわります。

 

早めに病院に行きましょう。

 

《大腸がん 》

 

早期の大腸がんでは、ほとんど自覚症状はなく、検査で見つかることがほとんどです。

 

大腸がんには、大腸ポリープからがんが発生するものと、直接粘膜からがんが発生するものがあると考えられています。

 

右側大腸がんでは、症状が出にくく、症状があっても軽い腹痛や腹部の違和感などです。
かなり大きくなってから腹部のしこりとして触れたり、原因不明の貧血の検査で発見されることもあります。

 

左側大腸がんでは、比較的早期から便に血が混ざっていたり、血の塊が出たりする症状がみられます。
腹痛、便が細くなる、残便感、便秘と下痢を繰り返すなどの症状が現れ、
放っておけば、腸閉塞ちょうへいそくとなってしまいます。

 

直腸がんでも、便に血が混ざっていたり、血の塊が出たりする症状がみられます。
腹痛、便が細くなる、残便感、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がみられますが、
肛門に近いために、痔と思われて放おっておかれることもあります。

 

ガンの原因はまだ良くわかっていませんが、飲酒や肥満、赤肉(牛・豚・羊の肉)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)をたくさんとるようになったこと、
欧米食の特徴である高脂肪、高蛋白かつ低繊維成分の欧米食をとるようになったことと関係があると言われています。

 

《大腸ポリープ》

 

大腸ポリープとは、大腸の粘膜の一部がいぼ状に盛り上がったものです。

 

大きく、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープの2つに分けられます。

 

腫瘍性ポリープの大部分は良性で、腺腫(せんしゅ)と呼ばれますが、
腺腫の一部は放っておくと、がんになることがあります。

 

原因ははっきりとしていませんが、高脂肪・低繊維食、生活習慣と言われています。
高脂肪・低繊維食を避け、便通を整えることが大切です。

《潰瘍性大腸炎》
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍(粘膜の傷)ができる、炎症性疾患です。

 

症状は、粘血便(ねんけつべん)、下痢、腹痛、発熱などです。

 

原因はハッキリとしていませんが、、「遺伝的なもの」「生活環境などの環境的なもの」の影響があると考えられています。

 

消化管の免疫を担当している細胞が、過剰な免疫反応をおこしてしまうことが原因ではないかとも言われています。

 

狭窄や閉塞(腸が狭くなってしまうこと)や穿孔(せんこう、腸に穴が空いてしまうこと)になることもあります。

 

穿孔になれば、緊急手術が必要になることもあるといわれています。

 

潰瘍性大腸炎の合併症には、
「関節の炎症」「膵臓などのほかの臓器の炎症」
「皮ふの病気」「目の病気」などがあります。

《憩室症》
憩室(けいしつ)は大腸の壁の一部がそとへ袋状に飛び出しているものです。
ふつうは無症状です。無症状の人は治療の必要はありません。

 

しかし、便がつまったりして炎症を起こすと(大腸憩室炎)
腹痛や発熱、下血をきたします。

 

炎症が軽いときは、腹部が軽く周期的に痛み、下痢や便秘をします。炎症が進むと、腹痛に加えて発熱や血便がでます(右図4マウス)。ときに憩室内の動脈が破れて大出血することがあります。

 

さらに炎症がひどくなると、憩室に穴があき腹膜炎や結腸周囲炎をおこします。S状結腸では特に穴が空きやすく、血圧が下がり重症化しやすくなります。

 

ごくまれに急に大出血しショック状態になります。

 

原因は、食の欧米化と言われています。

 

軽症の憩室炎は消化のよい食事をとり、抗生物質を内服することで治りますが、
重症の場合には、手術が必要になります。

《過敏性腸症候群/IBS
レントゲンや内視鏡、便の検査をしてみても、何の異常も見られないのに、
腹痛や腹部の不快感を伴って、便秘や下痢が長く続く病気です。

 

20〜30代に多く発症します。
「消化器内科を受診する患者の約半数が、過敏性腸症候群だ」という説もあるほど、増えている病気です。

 

過敏性腸症候群などの心身症は自分の喜怒哀楽をうまく言葉で表現できない、
感情を自覚できない「アレキシサイミア(失感情)」傾向の人がなりやすいことがわかっています。

 

辛いという気持ちを意識したり、怒りや悲しみを言葉で表現できないので、
代わりに身体が”辛い”と表現することで症状が起こります。

 

下痢をくりかえしている場合は、香辛料や脂っこいものなどを避けます。
コーヒーやアルコールも症状の悪化につながる可能性があるので、控えたほうがいいです。

 

適度な運動は腸の働きを整える効果が期待できるほか、気分転換・ストレス解消にもなります。
体操や散歩などの軽い運動を生活に取り入れるとよいでしょう。

《腸重積症 》

 

腸重積(ちょうじゅうせき)は、腸の一部が腸の中に重なって入り込んでしまう状態のことを言います。

 

スライドさせて伸び縮みする「望遠鏡を縮ませた状態」、とも説明されます。

 

腸重積にかかりやすい年齢は、生後6ケ月〜2才までで、
男女比は2対1と男児に多いと報告されています。

 

原因は分かっていません。

 

ロタウィルスワクチンを摂取すると腸重積症のリスクが高まるという指摘があります。

 

詳しくは、国内におけるロタウイルスワクチン導入前の腸重積の発生頻度(暫定結果)

 

自然に治癒する場合もあるようですが、激しい腹痛を伴うことも多く、
腸の壊死など重篤な症状になる場合もありますので、とにかく早目の受診することを心がけてください。

《虚血性大腸炎》

 

大腸への血液の循環が悪くなり、大腸に栄養を送る血流が少なくなると、
必要な酸素や栄養分が供給されなくなり、

 

炎症や潰瘍、粘膜の浮腫が生じます。

 

症状は、突然の腹痛、下血がみられます。
吐き気、嘔吐、発熱がある場合もあります。

 

約半数は、短期間のうちに軽快し後遺症も残りません。

 

「壊死型」といわれる虚血性大腸炎は比較的まれですが、
重症で、激しい腹痛から症状が急速に悪化しますので、
外科的手術が必要です。

 

もともと血管に動脈硬化があるところに便秘などが誘因となって発症するといわれており、
高齢者に多いのですが、便秘のひどい若い女性にも時にみられます。

 

高齢者や、糖尿病・膠原病(こうげんびょう)・血管炎などを患っている人にも、多くみられます。

《クローン病》

 

小腸、大腸を中心とする消化管に炎症を起こし、
びらんや潰瘍(粘液の傷)を生じる慢性の疾患です。

 

症状は、腹痛、下痢、下血、体重減少、発熱などです。

 

20代に最も多く発症しますが、ほかの年代にもみられます。

 

潰瘍性大腸炎と似ている点も多く、2つをまとめて炎症性腸疾患と呼びます。

 

クローン病の正確な原因は分かっていません。

 

クローン病と潰瘍性大腸炎はよく似ていますが、

 

クローン病は、口から肛門に至る消化器のあらゆる場所にできるのに対して、

 

潰瘍性大腸炎は「大腸」という場所にあらわれるというちがいがあるとされます。

 

クローン病も厚生労働省の特定疾患(いわゆる難病)に指定されています。

 

他の病気としましては、以下の病気があります。

 

・感染性腸炎

 

・慢性下痢

 

・腸結核

 

・巨大結腸症

 

・腹壁ヘルニア

 

・急性上腸間膜動脈閉塞症

 

・大腸ポリポーシス

 

・放射線腸炎

 

・腸管癒着症

 

・蛋白漏出性胃腸症

 

・吸収不良症候群

 

・慢性便秘

 

・薬剤起因性腸炎