潰瘍性大腸炎とATM療法【除菌療法】

除菌療法(ATM療法)が潰瘍性大腸炎に効果的!?

潰瘍性大腸炎 除菌 大草教授

ATM療法」って初めて聞くと、

 

「お金下ろすの!?」と銀行のATMを思い浮かべてしまいますが、

 

アモキシシリン(AMPC)、テトラサイクリン(TC)、メトロニダゾール(MNZ)の

 

3種類の抗菌剤を使う療法なので、

 

この3つの抗菌剤の頭文字を取って、「ATM療法」と名付けられています。

 

 

「ATM療法」とは、慈恵医大柏病院消化器・肝臓内科教授の大草敏史氏が提唱された療法です。

 

潰瘍性大腸炎 ATM療法 大草教授
大草敏史先生

 

慈恵医大柏病院 大草敏史医師

 

以前から潰瘍性大腸炎に対する腸内細菌の影響を研究していた大草氏は、

 

潰瘍性大腸炎の増悪因子として、

 

嫌気性菌のFusobacterium varium(フゾバクテリウム・バリウム)に注目しました。

 

 

 

フゾバクテリウム・バリウムを標的とした抗菌薬多剤併用療法として考案されたのが、

 

「ATM療法です。

 

ATM療法のヒントは、胃潰瘍の原因菌であるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)の除菌療法です。

 

大草先生が、活動期の潰瘍性大腸炎に対して、ATM療法を行い始めたのは、2003年ごろです。

 

 

大草先生は、除菌のための薬の組み合わせを工夫され、実験を繰り返す中で、
3種の抗菌剤「アモキシシリン、テトラサイクリン、メトロニダゾール」の組み合わせが有効という結果を得られ、
潰瘍性大腸炎の方での全国的なテストをされた結果、
85%の方に1年以上にわたって有効であったと報告されました。

 

大草先生は、「アモキシシリン、テトラサイクリン、メトロニダゾールを2週間服用するだけで、有効かどうかすぐに判定出来る」と証明されています。

 

 

また、

 

「これまで、ステロイド抵抗性を中心に、約600人の難治性潰瘍性大腸炎患者に対して、ステロイドに代わる寛解導入を目的として治療を行ってきた。

 

なんと、約600人の難治性潰瘍性大腸炎患者の5〜7割で症状の改善が確認できた」と大草氏は話されています。

 

罹病期間は9年。プレドニゾロン(ステロイド剤)の総投与量は10076mgという、26歳男性の腸の写真です。↓

 

 

潰瘍性大腸炎 ATM療法

 

12ヶ月後には、本当にきれいな状態になっていますね。

 

また、罹病期間が32年!という女性もすばらしく回復されています。

 

70歳という高齢で、プレドニゾロン(ステロイド剤)の総投与量109500mgという
ステロイド依存症の潰瘍性大腸炎の方です。↓

 

潰瘍性大腸炎 ATM療法 症例2

 

この方も、12ヶ月後の写真は、本当に綺麗な状態です。

 

実は自分も、細菌の影響から潰瘍性大腸炎になったのかも、と思う部分があります。

 

引っ越して数ヶ月、水道水をそのまま飲んでいたため、
水に含まれている細菌が原因で
潰瘍性大腸炎になったのかもしれないなどと感じたりもするのです。

 

上の写真は、「除菌治療で潰瘍性大腸炎の炎症が大幅に改善」のサイトに掲載されている写真です。

 

もっと詳しい内容は、サイトを御覧くださいませ。

 

ATM療法の副作用について

抗菌剤が合わない人には、副作用が起こることがあります。

 

肝障害

じんましんなどの皮膚症状腹痛や吐き気などの消化器症状や息苦しさなどの呼吸器症状、意識が朦朧とするなどのショック症状などがおこることがあります。

 

軽度な場合は入院し、食事療法や薬物療法をしながら経過観察を行い対処します。

 

食事ができない場合は主にブドウ糖を体内に投与します。

 

重度の場合は肝移植をすることもあります。

 

腎障害腎機能が低下し、老廃物が血液中にたまってしまう状態です。

 

尿量の低下、むくみ、倦怠感などの症状があらわれます。

 

原因となる薬品の中止や減量を行い、脱水状態に気をつけて低たんぱく(40g/日以下)、減塩(5/日以下)を心がけた食事を行います。

血液障害

血液中の血球量が低まり、貧血がおきたり抵抗力が弱くなります。

 

まず、原因となる薬の投与を中止します。

 

発熱がともなう場合は感染症の恐れがあるため検査を行い、抗菌薬を用いた治療をすぐにはじめます。

 

赤血球の破壊がおきた場合は、投与を即中止することで、破壊はなくなり貧血は回復に向かいます。

皮膚症状

発疹、にきび、かゆみ、乾燥など、さまざまな症状があげられます。

 

ステロイドで対処することで、症状がやわらぎます。

 

症状がひどい場合は医師に相談しましょう。

 

●白血球除去療法(LCAP療法)について

 

●顆粒球吸着療法について

 

●AFM療法について

 

●手術について

 


ATM療法 Q&A!

ATM療法は、重症の方がするのですか?

軽症から劇症まで幅広い方に適応できます。

 

重症度に関係なく適応のある方には効果が期待でき、長期の寛解が見込めます

 

ATM療法は、何日かかりますか?

2週間かかります。

 

2週間の間、1日3回服用します。

 

ATM療法の料金はおいくらですか?

費用は約3000円〜4000円ほどです。
保険が利かないので薬代は10割負担となりますが、決して高くはありません。

 

抗菌剤だけで飲むのですか?

いいえ、抗菌剤だけで飲むと下痢をしますので、
整腸剤と一緒に服用しなければなりません。

 

また、抗菌剤が合わない人は、
副作用(薬疹や肝障害・腎障害・血液異常・皮膚粘膜眼症候群等)が起こることがあります。

 

ATM療法の効き目が知りたいです

熊本県熊本市の藤好クリニックでは、90%の方に有効だったそうです。下に引用紹介させていただきます。

 

藤好クリニックの効果では、なんと90%の方が有効だったという結果に!!
藤好クリニックさんのホームページより抜粋

H16年9月より希望される方にATM療法を開始しました。

 

H22年12月末で105名の方に実施しました。19名の方は著明な効果があり、この中の8名は長年ステロイドが中止出来なかった方ですがステロイドが不要となりました。

 

はっきり有効性が確認できた方が全体の90%36人に達しています

 

1人だけが下痢がひどく続けて2週間内服することが出来ませんでしたが、他の方は少し便が軟らかくなるくらいで目立つ副作用もありませんでした。

 

まだ長い期間を観察していませんので完治するかどうかは不明な所もありますが、色々な薬がうまく効かない方はぜひ試してみられることをお勧めします。

 

又、大腸全摘小腸肛門吻合術を受けた方でパウチの炎症がとれない方に使ってみましたが、現在の所3人ともに著明な効果があり下痢はなくなりました。

 

3人のみですのでなんとも言えませんが、パウチの炎症が長引いて困っている方も試してみられることをお勧めします。

 

ATM療法を実践した方のブログ&詳しい情報