サラゾピリンとペンタサは、別々に使うほうが良い?一緒に使うほうが良い?

サラゾピリンとペンタサは一緒に使う?別々に使う?〜結論!併用したほうがいいらしい

最近になって、ペンタサとサラゾピリンでは、
潰瘍性大腸炎に対する有効性の作用が、少し違うことが発見されました。
直腸やS状結腸といった遠位の場合は、サラゾピリンの方がペンタサより有効性が高かったのです。

 

そこで、熊本県の藤好クリニックでは、ペンタサとサラゾピリンを両方併用した時と、
ペンタサかサラゾピリンのどちらかを使ったときの経過を観察しました。

 

観察の結果、ペンタサとサラゾピリン両方を併用した時の方が、ステロイドや免疫抑制剤が不要になるまでの期間が短かったということです。

 

以下に転載させていただきます。藤好クリニックより

我々の施設では、UCの方がペンタサ又はサラゾピリンを使用していて 急性憎悪をおこした場合、多くはプレドニンを追加しますが、その方々に割り付けを行い、 一方の20人の方にはプレドニンの追加とペンタサ又はサラゾピリンを、 もう一方の20人にはプレドニンの追加に加えてペンタサとサラゾピリンをそれぞれ半分ずつ 併用するという方法をとり経過を観察しました。

 

結果はプレドニンとペンタサ又はサラゾピリンの群は炎症がおさまり、プレドニンが不要となるまでの期間が3、9ヶ月(平均)でしたが プレドニンの追加に加えてペンタサとサラゾピリン両方の併用例は2,2ヶ月と半分近く短期にて 炎症がおさまりました。

 

この結果を受けて、多くの再発を繰り返す方や、 ステロイドがなかなか中止出来ない方、又はイムランが切れない方にペンタサとサラゾピリンの併用を行ってみました。
結果は19例の中の15例に有効性が確認され、その有効率は78%と時間がかかり、 速効性はおとりますが有効率ではプレドニンを上回っています。

 

今後、対象の例を増やして、統計解析が必要ですが、 少なくとも、ペンタサorサラゾピリンという投与方法よりも ペンタサ+サラゾピリンの併用が明らかに優れていることは十分考えられる結果でした。

 

今後は、この方法が第一選択となっていく可能性があると考えています。

 

我々の所では、現在(2008年4月)207名のUCの方を診ていますが 毎年、春になると悪化する傾向の方が多いのですが、 サラゾピリンとペンタサの併用の方からは 悪化例が少なく、悪化しても少量のステロイドの追加ですぐ改善する傾向があり、 G-CAPやL-CAPの使用が例年の半分以下と減ってきています。
現在テスト中のペンタサ+サラゾピリン+ポリフル+ムコスタがより有効の可能性がありますが 統計解析するにはいたっていません。
今後の課題です。(転載以上)