潰瘍性大腸炎と「アサコール」(メサラジン)

大腸に直接届く!「アサコール」(メサラジン)

サラゾピリンとペンタサでは、大部分が小腸で吸収されてしまい、5ASAを十分に大腸に届けることができなかったのですが、
アサコールでは、5ASAを十分に大腸に届けることができるようになりました。

 

アサコールは、大腸の直前の回腸末端部で溶け始め大腸全域に5ASAが高い濃度でいきわたることから、
直腸炎型のUCにも効果が大きいと考えられています。

 

また、アサコールは、全身の副作用が少ない薬剤になっています。

 

小腸で5ASAが溶けず、薬が血液中に移行する率が28%と少ないため、副作用が少なくなっています。

 

【効能・効果】

 

潰瘍性大腸炎(重症を除く)のために処方されます。

 

【用法・用量】
通常,成人にはメサラジンとして1日2,400mgを3回に分けて食後経口投与する。

 

活動期には,1日3,600mgを3回に分けて食後経口投与する。なお,患者の状態により適宜減量する。

 

★使用方法は、内服で1日9錠(3600r)2〜3ケ月続けてその後、1日6錠(2400r)で維持するのが有効と報告されています。

 

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
1. 1日3,600mgを,8週間を超えて投与した際の有効性及び安全性は確立していない。

 

2. 患者の病態を十分観察し,重症度,病変の広がり等に応じて適宜減量を考慮すること(「臨床成績」の項参照)。

 

 

 

【禁忌】(次の患者は、使ってはいけません)

・アサコールの成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

・サリチル酸塩類に対し過敏症の既往歴のある患者

 

重篤な腎障害のある患者
(腎障害がさらに悪化するおそれがあります)

 

重篤な肝障害のある患者
(肝障害がさらに悪化するおそれがあります)

 

【慎重投与】(次の患者には慎重に投与すること)

 

腎機能の低下している患者 排泄が遅延し,副作用があらわれるおそれがある
肝機能の低下している患者 代謝が遅延し,副作用があらわれるおそれがある
サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者 サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者にアサコールを投与する場合には,慎重に投与すること。腹部の痙攣,腹痛,発熱,重症な頭痛又は発疹のような急性の過敏症の症状があらわれた場合には,投与を中止すること。
高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能(腎機能,肝機能等)が低下しているので,十分観察しながら慎重に投与すること。異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお,動物試験において,メサラジン(ペンタサ、アサコール)による催奇形性は認められていない。〕

 

授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は授乳を避けること。
〔ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。〕

小児等への投与 未熟児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

 

 

 

【重要な基本的注意】

(1)ネフローゼ症候群,間質性腎炎が報告されているため,投与中は腎機能を検査するなど,患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には,減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。

 

2)肝炎、肝機能障害,黄疸が報告されているため,投与中はAST(GOT),ALT(GPT)等の肝機能をモニターするなど,患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には,減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。

 

(3)アサコール(メサラジン)により過敏症状(発熱,腹痛,下痢,好酸球増多等)が発現することがあり,また,潰瘍性大腸炎が悪化することがあるため,異常が認められた場合には,減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。

 

(4)サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者に本剤を投与する場合には,慎重に投与すること。

 

腹部の痙攣,腹痛,発熱,重症な頭痛又は発疹のような急性の過敏症の症状があらわれた場合には,投与を中止すること。

 

(5)メサラジン(アサコール)注腸剤と併用する場合には,メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し,特に肝又は腎機能の低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量するなど,十分に注意すること。併用時に異常が認められた場合には,減量又は中止するなどの適切な処置を行うこと。

 

【併用注意】(併用に注意すること)

 

アザチオプリン(イムラン)
メルカプトプリン(ロイケイン)

骨髄抑制があらわれるおそれがある。

 

メサラジンがチオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど,これら薬剤の代謝を阻害するとの報告がある

 

【副作用】

国内臨床試験において安全性解析対象となった239例中116例(48.5%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。

 

主な副作用は腹痛(2.9%),下痢(2.1%),頭痛(1.3%),腹部膨満(1.3%),潰瘍性大腸炎の悪化(1.3%),
悪心(1.3%),大腸ポリープ(1.3%)等であった。

 

臨床検査値の異常は尿中N−アセチルグルコサミニダーゼ(NAG)増加(13.0%),好酸球増加(7.9%),総ビリルビン増加(7.9%),直接ビリルビン増加(7.9%),CRP増加(6.7%)等であった(承認時)。

 

【重大な副作用】

 

骨髄抑制,
再生不良性貧血,
汎血球減少症,
無顆粒球症,
白血球減少症,
好中球減少症,
血小板減少症(頻度不明)

骨髄抑制,再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,白血球減少症,好中球減少症,血小板減少症があらわれることがあるので,投与期間中は血液検査を行うなど,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心筋炎,心膜炎,
胸膜炎(頻度不明)

心筋炎,心膜炎,胸膜炎があらわれることがあるので,患者の状態を十分に観察し,胸部痛,心電図異常,胸水等が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性肺疾患(頻度不明) 間質性肺疾患(間質性肺炎,好酸球性肺炎等)があらわれることがあるので,患者の状態を十分に観察し,呼吸困難,胸痛,咳嗽があらわれた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
膵炎(頻度不明) 急性膵炎があらわれることがあるので,投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うなど,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

間質性腎炎、
ネフローゼ症候群、
腎不全、(頻度不明)

間質性腎炎,ネフローゼ症候群,腎不全があらわれることがあるので,投与期間中は腎機能検査値に注意するなど,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

肝炎,肝機能障害,
黄疸(頻度不明)

肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,
黄疸があらわれることがあるので,投与期間中は肝機能検査値に注意するなど,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

過敏症・・じんましん、そう痒

 

血液・・好酸球増加,白血球減少,単球増加

 

消化器・・腹痛,下痢,腹部膨満,悪心,血中アミラーゼ増加、鼓腸

 

肝臓・・ビリルビン増加, AST(GOT)増加,ALT(GPT)増加,
γ-GTP増加,Al-P増加??

 

腎臓・・尿中NAG増加, BUN増加

 

その他・・頭痛, C R P 増加、めまい、関節痛