潰瘍性大腸炎の症状

潰瘍性大腸炎(UC)ってどんな病気ですか?

潰瘍性大腸炎 症状

潰瘍性大腸炎って、どんな病気ですか?

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる、炎症性疾患です。

 

「潰瘍」や「びらん」って何のこと?

「潰瘍」や「びらん」とは、粘膜の傷のことです。

 

大腸 粘膜 びらん 潰瘍

(画像:http://www.keibi-naisikyou.jp/blog/2016/02/post-4-1247311.htmlより)

 

「潰瘍」と「びらん」って、何が違うの?

上の図を見ていただくとおわかりのように、

 

「びらん」と「潰瘍」の違いは、傷の深さです。

 

 

びらんとは何ですか?

 

びらんは、粘膜のただれのことです。

 

潰瘍とは何ですか?

 

潰瘍とは、粘膜の下の、粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)が傷つけられ、
えぐられた状態です。

 

粘膜より傷が深くなった状態を、「潰瘍」と呼びます。

 

なぜ、潰瘍性大腸炎は、UCと呼ばれるの?

潰瘍性大腸炎は、別名、UCとも呼ばれます。

 

UCとは、潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis:アルサレイティブ コライティス)の略称です。

 

 


潰瘍性大腸炎の症状

潰瘍性大腸炎のもっとも特徴的な症状は「下痢」と「血便」です。

 

ここでは、もう少し詳しく、潰瘍性大腸炎の症状についてみてみましょう。

 

 

潰瘍性大腸炎には、どんな症状がありますか?

潰瘍性大腸炎の症状には、粘血便(ねんけつべん)、下痢、腹痛などがあります。

 

潰瘍性大腸炎は、ほとんどの場合、「下痢」や「血便」で始まります。

 

再緩解型(さいねんかいがた)では、この下痢や血便があらわれたり消えたりします。

 

症状が進むと、膿(うみ)や粘液が血にまじる「粘血便(ねんけつべん)」になり、
下腹部の痛み」も起こるようになります。

 

さらに病気が重くなると、「発熱」「体重減少」「吐きけ」「嘔吐」「頻脈」などが起こり、
長期間、腸からの出血が続くと、貧血が起こることもあります。

 

何歳くらいの人が潰瘍性大腸炎になりやすいのですか?

20〜30代の若い人が多く発症しています。

 

50〜60代の人も発症するケースがあります。

 

 

 

潰瘍の部分は、直腸から口側に広がる性質があり、
最大で直腸から結腸全体に広がります。

 

大腸 粘膜 びらん 潰瘍

 

潰瘍性大腸炎の分類について教えてください

病変の拡がりによって、全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎と分類されます。

 

活動期と寛解期ってなんですか?

大腸に炎症があって自覚症状のあるのが「活動期」で、
大腸の炎症が治まって症状がなくなる時期が「寛解期」です。
通常、「活動期」と「寛解期」を繰り返します。

 

寛解期から再び活動期に移行することを「再燃」といいます。

 

重症度の分類について教えてください

重症度によって、軽症、中等症、重症、激症と分類されています

 

重症度の診断基準は、下の表を参考にしてください。

 

  重症 中症 軽症
排便回数 6回以上 5回 4回以下
顕血便 +++ 中間
(+)〜(−)
発熱
37.5℃以上
中間 なし
頻脈
90/分以上
中間 なし
貧血
Hb10g/dL以下
中間 なし
赤沈
30mm/h以上
中間 正常

 

重症の中でも特に症状が激しく重篤なものを劇症といいます。

 

劇症は、急性劇症型と再燃劇症型に分けられています。

 

下の5項目をすべて満たしたものが、劇症と区別されています。

 

 


@重症基準を満たしている。
 A15回/日以上の血性下痢が続いている。
 B 38℃以上の持続する高熱がある。
 C 10,000/mm3以上の白血球増多がある。
 D 強い腹痛がある。

 

 

慢性持続型って言われたんですけど、意味を教えてください

臨床経過によって、再燃寛解型、慢性持続型、急性激症型、初回発作型に分けられます

 

慢性持続型は、最初に潰瘍性大腸炎の症状があらわれた後、6ヵ月以上活動期にあるもの。

 

 

急性劇症型(急性電撃型)はきわめて激烈な症状で発症したもの。

 

中毒性巨大結腸症、穿孔、敗血症などの合併症を伴うことが多いです。

 

 

初回発作型は発作が1回だけのもの。

 

けれども、初回発作型は、将来再燃をきたし、再燃寛解型となる可能性が大きいと言われています。

 

 

激烈な症状で発症する急性劇症型では、
1日の出血量が1000mlにも達する「大出血」や、大腸の壁に穴があく「穿孔」、

 

激しい炎症のため腸管の動きがマヒして拡張する「中毒性巨大結腸症」などが起こります。

 

こうなると緊急手術が必要です。

 

ただし、このようになるのはごく少数で、大部分の潰瘍性大腸炎は慢性的な再燃緩解型です。

 

したがって、症状を悪化させないようにすることが非常に重要です。